裏切りのサーカス

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

地味で静かで派手さのかけらもないスパイ映画。007やスパイ大作戦は当然として、おじさんしか出てこないぶん下手するとミュンヘンより地味。ただその地味さは妙に心地いいというか、じわじわと沁み込んでくるんよね。
そのじわじわ「裏切りのサーカス」の世界に取り込まれていく感じがとっても楽しい。
後半はもう完全にこの世界に取り込まれながら見てたんだけど、それがクライマックスでフリオ・イグレシアスが歌う「ラ・メール」が流れだしたとたん、魔法が解けたように映画の世界から解放されて、震えるほどの感動が押し寄せてきた。思わず一緒に拍手してしまいそうに。
もー完全にトーマス・アルフレッドソンの手の上で踊らされてしまった。
くそう、面白い。

パンフと原作を買って帰宅。読むのが楽しみ。