三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

こんな楽しんじゃって良かったのか不安なんだけど、やあこれ悪くないんよね。
ポール・W・S・アンダーソン嫌いって思ってたのに。

ミラ&ポール・W・S・アンダーソンのバイオコンビと欧州エンタメ俳優による、
パイレーツシリーズ+シャーロックホームズ(ガイ・リッチー)
+ルパン&宮崎アニメ感満載な三銃士だった。

もちろん、というか相当荒唐無稽だし、当然英語だし、フランス人出てこないしなんだけど、そんなとこ含め、映画の最前線に立とうという気も、賞レースを賑わそうなんて気も、完璧な三銃士を今更作ろうなんて気も更々ない感じが、軽くてなんかいいんだよね。全然エバってない感じというか

イングロにも出てたドイツ代表ティル・シュヴァイガーが、オープニングであんなあっさりやられるなんて意外でなかなか良かったし、ダルタニアンと三銃士の出会いにおける、繰り返しの楽しさとかさ、そんなにうまくはないんだけど、来た来たってのがちゃんとある活劇感?あんなんって嬉しい。
それと見る前は気になってたポール・W・S・アンダーソン的スローモーション多様アクションも、3Dで見たからか、映画館のスクリーンサイズと音響のせいか、うまくなったのかあんまり気にならず。

中だるみとか、無駄な描写とか、リシュリュー枢機卿を演じたクリストフ・ヴァルツはイングロ以来居場所がみつかって無いのとか色々問題もあるんだけど、あるんだけど、…悪くないよねこれ。
なんか見てて楽しそうだしさ、この人達。そこが一番の魅力な気がするなあ。




2011年10月28日 日本公開/フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ/111分
監督:ポール・W・S・アンダーソン/出演:ローガン・ラーマン、ミラ・ジョヴォヴィッチ