ブレインデッド

ピーター・ジャクソンを一躍有名にしたカルト作。
カンフー神父や、エンディングで流れる「The Stars and Moon」での転調などぐっと来るところもあって、面白がろうと思えばいくらでもといった映画。

このころのP・ジャクはサム・ライミをもっと童貞っぽくして過剰にした感じ。
前半の破滅的なつまらなさを帳消しにしてあまりあるほどの大殺戮。大量の血、ゲロ、ミンチ、切り株が飛び交い、後ろから頭を突き破る大発明。
最後の母ちゃんに代表される、モンスター造形のおぞましさも凄すぎる。

品が無さ過ぎるのと、はしゃぎ過ぎな点が気に入らないけど、気合いは買う!
家が燃えて終わる映画は、それだけで素晴らしい。




1993年6月19日公開/ニュージーランド/104分
監督:ピーター・ジャクソン/出演:ティモシー・バルム、エリザベス・ムーディ



Kate Swadling「The Stars and Moon」