引き裂かれた女

昨日見た「歴史は女で作られる」から、ゴージャスさを抜いたらこんな感じなのかも…って違うか。ともあれ、ほんと豊かな映画。見るのは二回目だけど、やっぱ好いよなあ、シャブロルはほんとスケベだなあ。やっぱこれも一位だったか。

登場人物たちの言葉や、目線、存在といったものから発される匂い。それがカメラに写らない世界をぐんぐん広げていく。どこまでもエロくて、ふしだらで、アホアホな想像が映画をどこまでも豊かにしていくんで、ありふれた三角関係の物語なのに新鮮で、ぞっとするほど面白い。

あのラストシーンは1なのか0なのか、ちょっと判断つきかねてるんだけど、あのサニエがカッチョいいんで1だと思いたい。「ナッシュビル」で歌の下手な女が歌わされるシーンも見なおしたくなってきたなあ…




2011年4月9日 日本公開/フランス・ドイツ/115分
監督:クロード・シャブロル/出演:リュディヴィーヌ・サニエブノワ・マジメル