鮮血の美学

ウェス・クレイヴン鮮血の美学』。レンタルで。
派手なジェットコースター的スプラッターかと思ってたんだけど、なんだかニューシネマっぽい感じ(夢も希望も無い奴らがバカ騒ぎしたり、急にシリアスになったりして困る)があってちょっと戸惑う。

そんで戸惑いながらも最後まで見て、また戸惑う。
とにかく陰惨な出来事がこれでもかって起こるんで、最後のアレでは当然、よしきた!やれー!って興奮するし滅茶苦茶スカッとはするんだけど、んんッ…て。
過剰さ極まって極まってとにかく面白いんだけど、ちょっと引く。
そのうえストップモーションからの陽気すぎるエンドロール。楽しかったでしょう?って聞かれてる感じがして、そりゃあもちろん楽しかったんだけど、なんか恐いんで逃げたくなる。
なんだったんだこれは…。

他にも音楽だったり、生きてたんだ?ってとこだったり、歯抜けのばーさんだったり、なんだったんだってとこはいっぱいだ。
いっぱいだったけど、やっぱこれは傑作か。
特に森で起きるある出来事の後の描写が凄くって、(水で流してキレイさっぱりってとこ含め)ここ必見。
それに『悪魔のいけにえ』より早いチェーンソー、首振り、歯、腸といった嬉しいサービスも満載。

はは、全然まとまんない。とりあえずもっかい見てみようと思う。




1987年11月7日 日本公開/アメリカ/85分
監督:ウェス・クレイヴン/出演:デヴィッド・ヘス、ルーシー・グランサム