REDLINE

気付けば上映が終わってたので、今更ながら「REDLINE」をDVDで。
ボリュームを上げて爆音気分。

ゴリラがうっかり突っ込むとこ、二人が走り出した風圧で砂煙が消えるとこ、浮っついて薄っぺらいJPとソノシーの感じ、それとクライマックスの前半が好き。

なんだって良いんだって強さが勢いに繋がってるシーンはとても良くって、観ていて嬉しくなってくる。中でもクライマックスで二人が勝負を仕掛けた時は、久しぶりにアニメーションだ!って感動が襲ってきて泣きそうになってしまった。
ただせっかく爆発しかけたアニメーションは、あっさり脚本に負けてしまう。

やってることは別に悪くない気がする。
“二人の勢いに釣られて皆が息を吹き返す。絶対王者マシンヘッドが盛り返しまた独走。オヤジがうっかり爆破スイッチを押したことにより一進一退の攻防へ。そして…”
悪くないどころか良いシーンな気がする。
この“気がする”ってのが凄くこわい。
クライマックスの圧倒的な勢いはここで急に失速する。
そんな脆さに心底ビビる。あんなに力強かったのに。
最後にリーゼント差で勝つのはバカバカしいけど正しすぎる!見せ方が酷すぎて決まった感がなかったけど。

絵に関しては、カメラが近いときは完璧。カメラが離れると急に影の入れ方に自信が無くなってくるのが寂しい。

ともあれクライマックスまでの駄目っぷりがどうでも良くなるほど、あの瞬間の“音と画とその動き”で嬉しくなれたんで次回作が楽しみ。
強くなって帰ってきた「REDLINE」が観たい。




2010年10月9日公開/日本/102分
監督:小池健/声の出演:木村拓哉蒼井優浅野忠信